先日、福岡国際高等学院小郡校の卒業生が進学した専門学校の学生課のN先生が来校されました。

今年進学したAさんのその後(前回5月の来校後)の様子を報告していただきました。

福岡国際高等学院小郡校は星槎国際高等学校と提携する通信制の技能連携校のサポート校です。2回目の卒業生を出しました。

中学時代や高校へ進学したあとになんらからの理由で不登校になってしまった生徒を高校卒業までサポートする場が福岡国際高等学院小郡校です。生徒数は数名と少ないですがそのぶん一人ひとりの学力や性格に沿った指導をおこなうことができます。それが福岡国際高等学院小郡校の最大の特徴です。

前期試験も無事に終わり、すべて合格点を取っているそうです。

また、さまざまなイベントにもすべて参加しています。もちろん、遅刻や欠席もほとんどなく出席率は規定を超えていました。

Aさんの保護者と面談したとき一番気になさっていらっしゃったことが「遅刻と欠席」です。

Aさんは中2のころから学校へ行かなくなり、なんとか進学した高校へも、1、2か月で通学をやめてしまっていたそうです。もちろん、当学院に在学しているときも「遅刻と欠席」はなかなか減らず、それでも週2回(火・木)の授業をがんばって受講し、もちこたえて卒業までたどりつきました。

出席簿にもあるように遅刻・欠席の原因は体調不良です。

体調不良の一番の原因は起床・就寝時刻が定まらないことによる睡眠不足でした。

夕方に起きて、翌朝まで一睡もせずそのまま学校に来るという時もあれば、夕方に寝て翌日に昼過ぎに起きるということも普通でした。

したがって、体調がいつも優れず(当たり前といえば、当たり前ですが)、学習に集中して取り組むことが難しいこともありました。しかし、一度集中を取り戻すと素晴らしい理解力を発揮し期末試験では高得点を取ってくれたときもありました。

とても賢い生徒だったので、保護者も進学後の勉強のことはほとんど気にはされていませんでした。(私も同意見)

それよりも出席率が心配で、途中で行かなくなるのではと気をもんでいらっしゃいました。私も正直なところ出席率が規定を下回って途中から行かなくなるのではというのを内心覚悟していました。だから、保護者には「そのときが来たらまた考えましょう。今は、なるようになれ、という感じで、先のことを心配してもしょうがないですよね。」と、慰めなのか諦めなのか意味不明な感じで答えていました。

はっきりいって、占い師でもないから先のことはさっぱりわかりません。(私自身の未来のこともようわからんとに、人のことがわかるわけない!)

そもそもAさん自身も自分が進学してちゃんとやっていけるかどうか不安がっていました。

当然、私は何の根拠もなく「君はとっても賢いのでまったく何も心配ない。」と言い切っていました。本当は心配でした。

でも、N先生の報告している表情はとても明るく嬉しそうにされていたので、その様子から見てもAさんがとってもがんばって勉強やイベントなど学生生活を充実したものとして過ごしていることが想像できました。

Aさんは、なんとか高校は卒業したいと言っていました。

そのために、当学院を選んで、当学院で卒業できてほんとうによかったと私は思います。

Aさんの出席簿を載せています。入学時は平成24年10月です。そこから高2と高3の平成26年10月までを比較のために載せてみました。これはまだよい方です。もっと遅刻や欠席が多いときもありました。そのため夏休みや日曜日を使って出席率を規定(約68%)までアップさせました。

N先生の話では、これから本命の医療事務検定3級などさまざまの検定類の試験が始まるそうです。もちろん、Aさんもそれらの試験に向けて取り組んでくれることを期待しています。