25日から冬期特訓講習が始まりました。

授業は基本事項を確認して、あとは各自のテーマ(おもに志望校の入試問題や学校の宿題)に沿って学習してもらっています。

宿題でよく見られるものに、”漢字”と”英単語”の書き写しがあります。とても退屈な作業ですが、きちんと写していれば、自然に覚えてしまえる便利な学習方法でもあります。

しかし、退屈には変わりないので、ヘタをすると間違った漢字やスペルを覚えてしまう人もいます。最初の数語は正しく写し書けれていたのに、最後には横棒が一本少なくなったり、”a”のはずが”o”になっていたりとまるっきり別のものに変身している場合があります。

正確に写すという作業は、実は、正確に問題文を読み取るという事に通じているのではと、最近強く意識しています。

点数が低い生徒のほとんどがまず問題文を最後まできちんと読みません。途中まで読んで、もう耐えられないといった感じで、答を出そうとします。当然、まともな答にはたどり着きません。運良く正解にアタルときもありますが。まれです。

文字をきちんと写すという作業に慣れてくれば、問題文を読む事くらい何の抵抗も感じないはずであると、私は確信しています。

という訳で、志義では、ひたすら写させています。塾生はとても嫌がりますが、効果に気づいた子は、放っておいても勝手に写しています。もっとすごいのは、解説文を読んで問題を解くことができるようになった子もさっき発見しました。今までに見たことのない光景です。ちょっと感動。

もっと嬉しいのは、こういった指導方針を保護者が理解して応援してくださっていることです。このような指導は手間と時間の割には効果が出るまでにかなりの時間を必要とします。効果には個人差も大きいので、現実問題として保護者や生徒たちに理解されることはかなり難しいと思います。現在通塾されている保護者や塾生には心より感謝いたします。