昨夜、自宅と職場で、4年間愛用しているネスカフェのバリスタ君がとうとう水漏れを起こし止まってしまった。

今までも調子が悪くよく止まっていたのだが、サポートセンターの方のアドバイス通り蒸しタオルで、タンク格納庫内を温め、穴(コーヒー粉末投入用)に指を突っ込んで力任せに穴の位置をずらして電源を入れてを繰り返ししながら、騙しだまし使ってきました。

しかし、いよいよ最後のときが訪れました。多量のおもらし、電源をいれてもうんともすんとも言わなくなりました。私自身はそんなにコーヒーが好きではありませんが、バリスタ君を購入してからは毎日、毎食後や寝る前やのどが渇いた時にお世話になっていました。私の妻は私よりはるかにコーヒーが好きなようでとてもよく飲んでいました。二人合わせると4年間毎日10杯以上はバリスタ君に作ってもらっていました。ご苦労様でした。(感謝)

今朝、妻が、ちょっと悲しそうに「私が1万円出すけん、新しいのを買おうか。」と言ってきました。
さっそく、アマゾン君に確認すると、なんと5,000円台であります。4年前に購入した時は、確か、8,000円近かったような。さらに、新型の丸っこい可愛いやつ(TAMA)も登場していました。これは8,000円弱です。

どうせ、新品を購入するなら、ダメ元で分解修理をしてみることにしました。実は、去年の冬にもバリスタ君があぶなくなり、分解修理に挑戦したのですが、タンク格納庫内のネジ(トルクネジ)を外せずに失敗してあきらめていたのです。そのとき、ネットでバリスタの分解修理の記事を捜しましたが細かく書いてあるものがなくそのまま放っておきました。(まぁ、突然、元気にバリスタ君が復活したので)

今回もダメ元で、ネットを見ると、なんととても秀逸なサイトがあるのを発見しました。

参考サイト:ネスカフェ バリスタの調子が悪いので分解清掃してみた

このサイトで、穴あきのトルクネジT-10が必要であることを知り、やる気が湧いてきました。ネジさえ外せれば分解はどうにかなります。しかも、このサイトは写真が豊富で、分解のイメージが湧きやすい内容でした。もちろん、組み立てもきちんと説明されていました。

したがって、分解・組み立ての流れはこのサイトを参考にしてください。私は、水漏れと、私がはまった残念な顛末を報告させていただきます。

分解修理前のおもらししたバリスタ君です。下に置いた台拭きはぐっしょりです。4年間がんばってくれてありがとう!

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水漏れ不動のバリスタ君。お疲れ様でした。

下図は、分解に利用した道具の写真です。写真左が穴付のトルクネジドライバーT-10(ナフコで約800円)です。写真右の左端が穴付のトルクネジドライバーT-10です。次が、プラスドライバー(サイズは不明ですがかなり大きなネジ用です。)。次がラジオペンチとニッパです。ラジオペンチはチューブを閉めているクリップを外すために、ニッパは結束バンドを切るために使いました。(普通の分解なら使いません。)

写真左が不動時のタンク格納庫底の穴の位置。写真右が正常な位置(12時)。
不動時の穴の位置にあると、ドロワー、撹拌部が外せません。そこで、いつものように穴に親指を突っ込んでグッと12時の方向へ押します。(でもほとんど動きません。)そして、電源を入れます。だめなら、電源を切って、もう一度同じことを繰り返します。今回は2,3回繰り返してなんとか12時の位置に戻りました。これで、ドロワーや撹拌部が外せました。

ねじ類を上記サイトを参考に外し、タンク格納部と側面パネルを分解しました。上記サイトにもあるように、側面パネルはとても固く、最初は恐る恐る力を加えつづけ、少しずつ加える力を大きくして、可能な限り自然に外れるように心がけました。側面パネルが割れるのが怖かったので。たぶん、力を少しずつ加え続けていると爪の部分がもろくなり勝手に折れてくれるのではと思います。それでも、最後の方はかなりの力で引き剥(は)がしました。

 

次に回転部を外しますが、私の場合、上面計6箇所のネジのうち④のネジを外すために、背面左右2箇所のネジを先に外す必要がありました。④のネジの入り口が背面パネルが塞がれていたのです。

下図が回転部を取り外した写真です。

ほかの分解は上記参考サイトを参照してください。もし、各パーツが分離しにくい場合は、少し前後や上下に揺さぶってみます。噛み合っている箇所がずれたり、固着したコーヒーが外れたりしやすいからです。

分解した各パーツ類はきちんと洗って乾かしておきます。ネジ類も紛失しないようにきちんと管理しておきます。

1.水漏れ修理

実際にどこから水が漏れているのか明確にはわかりませんでした。ただ、下の写真の赤枠部分の下に水たまりがあり、赤枠部分を触ると濡れていました。アルミテープがあったので、グルグルまきで締め付けておきます。

2.残念な顛末

部品(写真左)が破損しました。元は、写真中央の赤枠部でした。しかし、チューブを外そうと力を少し加えただけで、簡単に折れました。下部も外すつもりはなかったのですが、水漏れ箇所を探している時に、少し力を入れてチューブを曲げたときに折れました。4年間も使っていたので経年劣化ですね。指で破損箇所をさわると粉みたいなものが指に付着しました。石灰化した水垢かな?当たり前ですが中には水が入っているように見えました。

この部品は何なのか…、たぶん水を濾過するフィルターみたいなもの?逆流を防ぐ弁?さっぱりわかりませんが、一応フィルターと呼ぶことにします。
もちろん、このフィルターの替えなどありませんから、いろいろ考えて、次の部品で代替することにしました。簡単にいえば、上と下のチューブをジョイントさせるということです。さっそく近所のイオンのペットショップに行って、水槽のエアーチューブのジョイントを買ってきました。(約100円)※まったく関係ありませんが、ちょうどメダカを飼っているので、チューブの太さからエアーチューブが連想でき、連結できる部品を思い出しました。(ラッキー!!)

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フィルターの代替品?

さて、修復作業開始です。
クリップがきちんと止まらなかったので、結束バンドで締め付けました。ざっと組み立てて、動作確認。水漏れもなくちゃんとお湯が出てきました。(コーヒータンクはセットしていません。水だけをセットして、タンクの蓋を閉じ、電源ボタンをオンです。)

まぁ、フィルターが何の役割なのかわからないのですが、このまましばらく使ってみます。

3.エラー発生!!!!==>>穴の位置はジャスト12時!

完全に組み上げて、コーヒータンクをセットして電源をオンにすると、操作パネルの全LEDが点滅したままでなんの変化もありません。エラー発生です。

コーヒータンクを外し、タンク格納庫内の穴の位置を見ると、少しだけ12時より右側にズレていました。つまり1時の方へずれているのです。恐らくコレが原因でエラーとなっていると思いました。穴の位置は正確に12時の位置に納まる必要があると私は考えました。
または別の原因として最悪のシナリオは例のフィルターです。フィルターが無いために水が正常に供給されていないと判定されてエラーとなっているならもうお手上げです。もちろん基板のICチップをさぐってエラーを検知しているシステムをハックして騙せればいいのですがそんな技術は私にはありません。この最悪のシナリオは無視することにします。

それでは、再度分解して(さっき分解したばかりなので簡単に約5分くらい)、穴の位置をジャスト12時の位置になるように調整しました。そして組み上げました。(下の写真)

正常時の穴の位置(12時)

正常時の穴の位置(12時)

では、電源オン。お〜、お帰りバリスタ君。また、たくさん作ってね!!!

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お帰りなさい、バリスタ君!

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覚書
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回転部のセンサーの取り付け方:
2本の棒状の突起があるので、そこにセンサーにあいている穴を通す。(分解したとき、回転部といっしょに外れたので、組み立てるときちょっとわからなくなった。)

このセンサーでジャスト12時の位置を検出してるのだろう。

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追記:おもらし再発
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修理3日目多量のおもらしが再発しました。

分解してみると、フィルター(?)の代わりのジョイントが外れていました。再度、締め直して水だけを入れて電源を入れてみるとジョイント部分の下側のチューブが急激に膨張し、スポッと外れてしまいました。ものすごい水圧がかかっているように見えます。

フィルター部分の役割はこの水圧を緩和するためだったようです。そこで、前回修理の時ペットショップでジョイントを購入した時、たまたま隣に並んでいた逆流防止弁つきのジョイント(逆流ストッパー:約300円)を見つけ何かの役に立つかもと用心のために購入していたので、それを代用してみました。

逆リューストッパーのin側は、下です。out側が上になります。

水だけで電源を入れてみると、ジョイントのみのときのようなジョイント部のチューブの膨張はなく、普通に水(お湯)が流れているようでした。しばらくは、この状態で様子見です。

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追記2 ジョイント部の補強
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数日後、やっぱりおもらしする。原因は、ジョイント部の下のほうが簡単に外れるためでした。そこで、増し締め攻撃をしました。つまり、下側だけ、結束バンドを2重に巻きつけました。

下の写真の赤い矢印と緑の矢印です。かなりきつく締め付けています。元から付いていた金属のクリップはほとんど効いていません。

これで、様子見です。(2015/08/25)

下側に結束バンドを2重に巻きつけた

下側に結束バンドを2重に巻きつけた

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更に補強(2015/09/03)
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下の写真(左)に見られるように、ジョイントの上部が外れて水漏れが再発しました。
そこで、ジョイントの上部も結束バンドを2重にして補強し、様子を見ています。