解答先見法とは、問題を解く前に答えを見て解き方や解答を覚えてからあらためて問題を解く方法です。

「なんや、ズル、しよっとやん。」

そうとも言えます。だから、私はあえて「解答先見法」を「ズル勉」と呼びます。

しかし、考えてもわからない問題や覚えてもいない語句を時間をかけて解くのははっきり言って時間のムダです。

試験まであと数日という短い期間内で、いかに効率よく得点できるかを考えて勉強をすると、私は「解答先見法」が一番だと推薦します。

ただ、注意が必要です。コツみたいなものです。

それは、答えを棒暗記してはいけないということです。

つまり、問題の順に合わせて答えだけ暗記するのはご法度(はっと)です。

「解答先見法」を生徒に紹介すると、試験勉強に馴染みの薄い人は、必ず「1番が有性生殖、2番が無性生殖、3番が形質、4番が…」という具合に棒暗記します。ちょっと考えれば変(全く同じ問題がそのまま出題されること)だなと思うのですが、その子たちは違います。つまり何のために答えを覚えているのかまったく意味が伝わっていません。

「問題と答えをセットで覚える」ということを指導します。

さらに、「問題文には答えに関係するキーワードが必ず1つ以上あるのでそれを見つけてアンダーラインするように」と指導します。

例えば、「雄、雌の生殖細胞による生殖を(有性生殖)という。」この問題では、「雄、雌」や「生殖細胞」がキワードになりそうです。それぞれの語句にアンダーラインしておきます。

雄、雌生殖細胞による生殖を( 有性生殖 )という。

また、数学では、答えだけ覚えてもまったく意味がありません。

これもちょっと考えればわかります。しかし、試験勉強に慣れていない人はあまり気にもせず、答えだけ写してい安心?しています。

だから、計算や応用などでは、その解き方(解く手順)まで暗記します。

私がこのやり方に気づいたのは中学生の時です。

どう考えても試験勉強が時間内に終わり切れないので苦肉の策として編み出しました。小学生のときはオール3でしたが、中学生では国語以外は全部5になりました。さすがに、国語の丸暗記は漢字と文法くらいしか効果がありませんでした。だから国語は4どまりでした。

「解答先見法」の弱点は、模範解答(できれば解説も)が手もとになければまったく効果が発揮されない点です。

実は、試験勉強がうまく行かない生徒に共通しているのが試験範囲で指定されている問題集やその解答、授業で配布されたプリント類とその解答が手もとにそろっていないということが多々あります。

つまり「解答先見法」を効果的に実践するには試験勉強に必要な教材が全て揃い、問題文と答えをきちんと暗記できる記憶力(集中力)が必要になります。

それを考えると「解答先見法」を実践できる人は「ズル」をしている人ではなく、正統な方法で試験勉強をしている人なのだと私は思います。ただ、あまり自慢はできません。私も学生時代に友だちにはこの学習方法は明かしませんでした。ちょっと恥ずかしかった。自分が勉強ができないと思われるのが。まぁ、しょせん「ズル勉」ですからね。